雨の日、突然のおさそい

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朝から雨が降り続く今日。
お昼ごはんを食べ終わり、外に出るのも億劫なのでこのまま一日家にこもっていようかなぁと思っていたとき、傘をさして家の前の坂をのぼっていくふみこさんと目が合いました。

「あいこさんとこ、遊びに行こ」と誘ってくれたので、やったーとばかりにお菓子をかばんに詰め込み、ふみこさんの後ろをついていきました。

あいこさんのお家は、坂を上ってすぐ。
慣れたように玄関の戸を開けて「今日は珍客を連れて来たよぉ」と中へ呼びかけながら、玄関にある立派な木の民芸品に、着てきた小さな上着をひょいっとかけるふみこさん。
居間のこたつでテレビを見ていたあいこさんは、「今日はずっとここでこうしてたんや〜」と言いながら、ゆっくり立ち上がり、コーヒーとたくさんのお菓子を持ってきてくれました。

こたつに仲良く並んで入る二人。お孫さんや家族の話に始まり、旅行の思い出、戦後の男木の暮らし、昔よく食べていたもの、冠婚葬祭を家で行う話など、私の関心に合わせていろいろとお話してくれます。

男木の暮らしは、今でこそ水道は高松から海底を通ってきて、電気もネットも不自由なく使えるけれど、昔は今とは大違いだったそう。
水を手にいれるにも井戸がなくて近所の家からもらって来ていたから、ごはんを綺麗に食べて食器を洗わなくて良いようにしていたことや、家中に電球が一つしかなかったから、料理をするときは家族全員がキッチンに移動していた話など。

昔は、男木から出たくて仕方がなかったというあいこさん。
「大阪から綺麗な格好して帰って来て、歌ったり踊ったりしているのを見ると、本当に羨ましかった」と言います。
でも最近は、生活も便利になって島の外に出ることもめっきり減ったそう。

ふみこさんは、夕日がとても綺麗に見えるお家に住んでいて「このカメラでよく夕日を撮ってるんや」と、携帯電話を取り出します。
見せてもらうと、データフォルダは夕日の写真でいっぱい。
撮った写真の見方がわからないから、自分では見直したことがなかったそう。
「7月の誕生日の頃のが、すごくてなぁ」ということで、探してみると、沈む夕日の隣にタツノオトシゴのような雲が浮かんだ、神秘的な写真がありました。
長年見ていても飽きない、男木の夕日の美しさ。

ゆっくり話しているうちに、あっという間に16時。
「今日はよう遊んだなあ」と、あいこさんのお家をあとにしました。

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